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«Akatombo Les libellules rouges Journal de Keiko 1945 »

1945年の長崎県小野島を舞台に、赤とんぼと戦争を背景にした少女レイ子の視点から描かれる戦後1年間の記録。

Key Takeaways

  • 戦争の悲劇と人間ドラマが少女の視点で生々しく描かれている。
  • 赤とんぼ(練習機)を象徴とした戦争と平和の対比がテーマ。
  • 当時の村の暮らしや軍事訓練の様子が詳細に記録されている。
  • 若者の夢と現実、そして戦争の無情さが強調されている。
  • 戦争の記憶を次世代に伝える重要性が訴えられている。

What the video covers

  • 1945年、長崎県小野島の村で育った10歳の少女レイ子が語る戦後1年間の出来事。
  • 赤とんぼ(練習機)を中心に、村の風景やパイロット訓練所の様子が描写される。
  • 佐々木上官や青年兵、小山さんなどの人物を通じて、戦争の影響や人々の心情が表現される。
  • パイロットの差別会(送別会)や訓練、出陣の場面が詳細に語られる。
  • 戦争の悲惨さや若者の苦悩、村人の生活がリアルに描かれている。
  • 少女の純粋な視点で見た戦争の現実と希望が交錯する物語。
  • 赤とんぼに乗って飛ぶ体験や、村の自然、学校生活の描写が豊か。
  • 戦争の記憶を若い世代に伝えたいという作者の思いが込められている。
  • 戦闘機や軍服、軍事訓練の具体的な描写が歴史的背景を補強。
  • 物語は78年前の出来事を基にしており、当時を知る人が少なくなっている現状も示される。

Answers

Questions about this video

この動画はどの時代のどの地域を描いていますか?

この動画は1945年の長崎県小野島を舞台にしており、戦後ちょうど1年間の出来事を少女レイ子の視点で描いています。

赤とんぼとは何を指していますか?

赤とんぼは23機の練習機(飛行機)を指し、パイロット訓練所の象徴として物語の中心に登場します。

動画の主なテーマは何ですか?

戦争の悲劇と人間ドラマ、若者の夢と苦悩、そして戦争の記憶を次世代に伝えることが主なテーマです。

Full Transcript — Download SRT & Markdown

00:24
Speaker A
[拍手] [音楽] 皆様、こんにちは。私は赤とんぼ、1945年稽古の日記という本を書きました、レイ子クルックでございます。私は有明会の日型の海のすぐ近くにありました小さな小野島という町で生まれて育ちました。これから皆様にお話しするドラマは、船中戦後のちょうど1年間に起きたお話でございますから、それからもう78年も経っております。それでこのお話を覚えていらっしゃる方は本当にもう少なくなりました。その時私は10歳でございました。その少女の内部な目で見たこと聞いたことを、今日は皆様にお話ししたいと思います。そして今日は鬼会の席にたくさんの若い方が見えていらっしゃいます。私はこの物語をいつも若い皆様に聞いていただきたいと思っておりましたので、今日はとっても嬉しくございます。これは話ではございますが、こういうことはまた皆様を巻き込んで今起こり得る話でございます。どうぞ最後まで耳をおかしください。[拍手] ませOG [音楽] ブルブルブルブルブルブルブルブルブル。あ、赤とんぼが来た。教室の窓ガラスがピリピリと鳴いて、私の胸もヒリヒリと鳴きました。あ、今日の赤とんぼ、手でつめそうに近い。飛行機のりさんの顔が見えた。手を振った。雲一つない真っ青な空に舞う私の赤とんぼ、美しい。私は教室の窓から目を乗り出して赤とんぼのパレードに夢中でした。れい子さん、外を見るのはやめなさいとさっきから言ってるでしょうが、と先生が大きな声を出し、同級生がクスクスと笑ったので私は気がつきました。学校の運動場を横切ってすぐ前が小駅の停車場、その向こうにだだっ広い平屋が広がっています。私の村はその真ん中あたりにありました。日型の海をまたぎますと夕雅を引くただ島原半島に青くかく雲然だけがあります。ここは江戸時代から干拓が始まって、それは延々と続き、長崎県で一番広い国創事態でした。そこにパイロットの訓練所を長崎航空上院聖書ができたのです。そこには白けたバラックの兵舎がずらりとなり、その奥まったところに3つの格納庫があって、いつもその周りに23機の赤とんぼが止まっていました。三風系な兵舎に赤とんぼの赤い色が点々とつくと、なんとなく華やいで見えたものです。学校の行き帰り、私はその風景を見るのが大好きでした。[音楽] 私の家の日本庭園には似合わない大きな夏感の木が一本ありました。曲がりくねった枝のくぼみに私のお尻がすっぽりと入り、その特等席に寝転んで足をブラブラさせていますと、赤とんぼと一緒に空を飛んでいるような気になりました。今日も空のパフォーマンスに夢中の私に佐々木上官が家の中に入っていくのが見えました。常のせに父親が正座しています。その前に一振りの日本刀がよく語っていました。たかねてから妖精城の佐々木城館にねだられていた美前小船を、今日父はとうとう彼に譲る決心をしたようでした。佐々木上官が物々しく、「今日ここに魂武の魂をいただき、心置きなく出陣いたします」と興奮で上気した顔で挨拶し、母にも近日中に出世するパイロットの差別会をしていただきたいと深く頭を下げました。そして海軍式経礼をしますと、一刻も惜しいと言わんばかりに飛ぶように去っていきました。その後ろ姿を見ている父に母が「あんたなん波考えとんさったですかな。もかほの刀で佐々木さんにあげんでもよかでしょうに。せかしか村のことは考えれば軍とはちゃんと首感がいかんと」と母を叱った父の顔が私にはなんだかちょっと寂しそうに見えました。パイロットの差別会の日がやってきました。台所で村の女たちが宴会の料理を手伝っていました。「今日の飛行機のりさんはね、18時になさったばっかりのよ。男げないよえ。あんた誰にそういうこと聞いたと?」妖精所の事務員さんからよ。「あんね、特攻の訓練場受けさってあげなよ。あんたそういうこと言うたらいかんよ。」今日の英雄、ういういしい青年兵が日の丸の八巻を閉めて常のせに座っていましたのに。りつれてちゃん連れて行くのはやけれど女は乗せない。戦闘に赤い長板を着て女に化けたパイロットを引きずりながら女は乗せない。戦闘と大ふざけ酒を運ぶ母ちゃんたちの足音もかき消えるほどの騒ぎでした。佐々木上官が小声で「あつを酔いつぶして担いで帰れ」とさやき、同僚たちがおめでとうおめでとうと両脇から酒を飲ませて酔わせていました。「ああうるさいなあ眠れない」と私を大きなあびをしてごの中にすっぽりと体を埋めました。その時、突然襖が開く音がしたのです。なんと今日の英雄がよろめきながら入ってくるではありませんか。こたつの向こうに寝そべっている私には気がつかず、背を向けて壁の前に崩れ落ちました。体が揺れていて苦しそうでした。ポケットから写真のようなものを取り出してじっと見つめていましたが、一瞬青年の息遣いがピタっと止まり、にシーンとなったと思うと。[音楽] へと笛のような音がしました。青年は頭を壁にぶつけて苦しそうにあえいでいました。息を止めてその情景を見ていた私ももう耐えられなくなりました。「は苦しい」と体を起こした時、青年ははっと振り返り慌てて金ボタンを閉め正座しました。しばらくして「どうぞお元気でいてください」と優しい声が聞こえました。青年は立ち上がると自分の歩みを一歩一歩確かめるようにゆっくりと宴会場へ戻っていきました。春には珍しいぼた行きがすごい勢いで降り始めました。良い顔が回りました。「少し頭を冷やしてきます」と青年はゆらゆらと歩いてきました。靴で潰された処女域が義姉義姉と心細い音を立て、青年は当てもなく歩き続けるのでした。[音楽] あの夜のことでした。けたたましい半鐘の音が雪の下でぐっすり眠りこけていた村を一斉に目覚めさせました。炭を流したような空に真っ赤な火柱が立っていました。そこは村外れに住んでいるちょっと気の触れた美の家でした。その翌日、村の人たちが噂をしていました。「あの若特大さんが夕べみに引っ込まれて、あの火事で死にさったげなよ。あの子こたつでわさして沖ん中に座布団でも突っ込んだとやろか」「そうかもしれんば、かわいそうか」「言葉したね。西さんも立派か。飛行機で飛ぶ分にはかっこよかばって、おもちゃのごたる赤とんぼでよろよろ飛んでいくとあかしかわろの。いくら国のため言うても命は押しかけのなかなかできるこっちゃなか。よそいで赤とんぼは海すれすれにテク飛行のできるけ、レーダーにも引っかからんで沖縄で跡はあげとるちゅうじゃなか。ね羽がメタルじゃのって布字やろ。玉の当たっても突き抜けて穴は開けたまま突っ込むとげな。よ羽に穴を開けたまま突っ込む赤とんぼが成績ばあげとる。赤とんぼが羽が痛い痛いと言ってるのに誰れも聞こえないのか。」私は耳を塞ぎました。[音楽] 放課後、長の子が「ほら浦山の防後の裏にさ、大きか桃の木は見つけたとよ。取りに行こうか」と私に囁きました。泥棒は男の子2人と私の3人。桃どこにあった?「あそこにあっと咲いたとはドキの桜。同じ学校の庭に咲く咲いた花ならチルの若が見事散りましょう。国のため」と歌いながら坂道を登り、男の子が望遠鏡で偵察の真似をして「異常なし」と言うと、私がスルスルと気に登り、売れている桃をゆっくりと下に投げます。5個ずつ分けますと秘密っぽい笑みを浮かべながらそれぞれの家事に向かいます。私は1個桃を取り出してガリっとかぶりつきました。蜂蜜のような甘い香りがして手がベタベタになりました。小川で手を洗っていますと、鉄常毛の向こうから兵太さんが私を見て微笑んでいます。ああ、あの宴会の時の兵隊さんと同じ軍服、そして金ボタン。私は突然その人に桃をあげたいと思い声をかけてしまいました。「桃食べますか?」そしてもう私の足は膝まで水に浸かっていました。兵太さんは驚いて鉄井もの間から手を差し伸べ、私を土手の上に引き上げてくれました。「あなたは飛行機のりさんでしょ。赤とんぼに乗ってるんですか?」青年は曖昧に答えました。「あの、この桃美味しいです。食べてください。」そんな情景をどこから見ていたのか佐々木城君が近づいてきました。そして「ああ、れい子ちゃん、兵隊さんに差し入れか。ちょうどいいや。今日は兵隊さんの学校を見学させてあげるよ」と言って、「ほら、内緒だよ。近道」と鉄井もをグイっと開きました。そして「小山君、見学が済んだられい子ちゃんを僕の事務所に連れてきなさい」と言うと、「じゃあ後でね」と言ってしまいました。「では弊社を見学しましょう」と小山さんは真面目な顔で先に立って歩きます。長い渡り廊下でつながれた生徒の宿舎や食堂を突っ切ると広い運動場に出ました。その向こうに3つの格納庫があり、隙間から見えるカにに赤とんぼは23機止まっています。こんな近くから見たのは初めてなので胸がドキドキしてきました。「あそこが専門の学科を勉強する教室です。ここではもちろん航空技術や理論を勉強するのですが、数学、国語、歴史、それ以外にもたくさん学科がありますよ。頭も音楽もあります。」子犬のように青年についていく私に兵隊さんたちがお女のお客さんかいと手を振ったり経礼したりします。小山さんはちょっと出て、「あ、そろそろ上官のところに戻りましょう」と足を早めます。私は佐々木上官にお礼を言い、そしてすかさず「あの赤とんぼもっと近くで見たいんですが、あ、ダメですか?」と聞くと、「ああ、そうそう、お母さんが言ってたよ。れい子はお天場でパイロットになりたかって」と言うと、「ですよって。でも女は乗せない戦闘機でしょ」と上官を冷やかしました。上官は「そうだよ。し、今日は特別だ。女を乗せよう」と言いました。「え、本当ですか?」何かドキンドキンとしました。小山さんが貸してくれた眼鏡は大きすぎましたが、なんとか収まり、「私はパイロットになるんです。」小山さんは私をベルトで括り付けると笑いながら経礼し、私も笑いながら経礼を返しました。小山さんが前の席から合図すると2人の装備兵が勢いよくプロペラを押します。赤とんぼが唸り声をあげ、ブルブルっと身を振りふるわせました。ああ、このくすぐったい音。ゆるゆると滑っていた機体が私の体を抱いてふわーっと浮きました。ああ、飛んだ。[音楽] 私は生つばを飲み込みました。風で巻き上がった髪がほっぺたを打ちます。スカートが風に上げられ白いパンツが丸見えだ。私は慌てて手で抑えました。[音楽] 飲み込みすぎた風の末で口の中はカラカラ、息ができない。それでもだんだん慣れてきました。[音楽] 有明会の日型の海がなりのようにどろりと光っています。村も田んぼも学校も作り物のミニチュアみたいでした。飛行機のりさんたちはもっともっと高く飛ぶのだ。そしてそんなところから急行化するのだ。風とモーターの声に混じって差別会の夜のあの青年の悲鳴が聞こえたように思えました。お尻を乱暴に叩きながら赤いプリンスは着陸しました。「はい、捕まって。」よいしょ。地上に降り立った私の足の下で地面がグラグラ波打っていました。ふらついた私に小山さんが笑いながら手を貸してくれました。飛行機の着地を待っていた佐々木上官が「女パイロットさん、緊張してお腹が空いただろう。早い晩御飯でも食べて帰りなさい」と小山さんに「銀飯を作ってあげなさい」と言いました。[音楽] アルコールレンジと飯合。アルミのショックに玉川にこう乗っかっているお盆を運んできた小山さんはまだ誰もいない食堂の端っこに私を座らせました。しゃがんでガスレンジの火加減を見ている小山さんの金ボタンが意味ありげに光りました。こんなに優しい小山さんも特大さんになるんだろうか。そんな話をしてはいけないと大人たちは言うけど、私は知りたい。小山さんがちょっと飯合の蓋をずらすと逃げ出した指から甘い白米の匂いが立ち込めました。私はそれを胸いっぱいに吸い込み、勇気を出して聞きました。「あの、あなたもどこ大3になるんですか?」「あ、もしそんな命令が出たら怖いですか?」はあ、長い沈黙。私は公開し始めた時、小山さんが口を開きました。「つい最近こんな夢を見ました。え、夢意外でした。僕は一人戦闘機の中にいました。真っ暗な空に人間の顔をした雲がぶつかってきます。すごい行走で今だ突っ込めとわめきます。突然雲が割れ黒い
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Speaker A
から目を乗り出して赤トボのパレードに 夢中でし たれい子さん外を見るのはやめなさいと さっきから言ってるでしょうが と先生が大きな声を出し同級生がクスクス と笑ったので私は気がつきまし た学校の運動場を横切ってすぐ前が小駅の 停車場その向こうにだだっ広いイ平屋が 広がってい ます私の村はその真ん中あたりにありまし た日型の海をまたぎますと夕雅を引く ただ島原半島にあをかく雲然だけがあり ますここは江戸時代から干拓が始まって それは延々と続き長崎県で1番広い国創 事態でし たそこにパイロットの訓練所を長崎航空 上院聖書ができたの ですそこには白けたバラックの兵車が ずらりとなりその奥まったところに3つの 格納光があっていつもその周りに23機の 赤とんぼが止まっていまし た三風系な兵車に赤とんぼの赤い色が てんてんとつくとなんとなく華やいで見え たものです 学校の行き帰り私はその風景を見るのが 大好きでし [音楽] た私の家に日本庭園には似合わない大きな 夏感の木が1本ありまし た曲がりくねった枝のくぼみに私のお尻が すっぽりと入りその特等石に寝転んで足を ブラブラさせていますと赤トンボと一緒に 空を飛んでいるような気になりまし た今日 も空のパフォーマンスに夢中の私に佐々木 上官が家の中に入っていくのが見えまし た常のせに父親が正座していますその前に 一振りの日本島がよく語っています たかねてから妖精城の佐々木城館にねだら れていた美前小船を今日父はとうと彼に
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Speaker A
譲る決心をしたようでし た佐々木上官が物々しく 今日ここに魂武の魂を いただき心置きなく出陣いたし ます と興奮で上気した顔で挨拶し母にも近日中 に出世するパイロットの差別会をして いただきたいと深く頭を下げました そして海軍式経れをしますと一刻もしいと 言んばかに飛ぶように去っていきまし たその後ろ姿を見ている父に母 があんたなん波考えとんさったですかなも かほの刀で佐々木さんにあげんでもよか でしょうにせかしか 村のことは考えれ ば軍とはちゃんと首感がいかんとと母を しった父の感が私にはなんだかちょっと 寂しそうに見えまし たパイロットの差別会の日がやってきた まし た台所で村の女たちが宴会の料理を手伝っ ていまし た今日の飛行機のりさんはね18時に なさったばっかりのよ男げないよえあんた 誰にそいうこと聞いたと妖精所の事務員 さんからよあんね特攻の訓練場受けさって あげなよあんたそういうんこと言うたら いかんよ 今日の英雄ういういしい青年兵が日の丸の 八巻を閉めて常のせに座っていまし たのに りつれて ちゃん連れて行くのはやけれど女はてない 戦闘に 赤い長板を着て女に化けたパイロットを 引きずりながら女は乗せない 戦闘と大ふざけ酒を運ぶ母ちゃんたちの 足音もかき消えるほどの騒ぎでした佐々木 上官が小声であつを酔いつぶして担いで 帰れと
09:55
Speaker A
さやき同僚たちがおめでとうおめでとうと 両脇から酒を飲ませて酔わせていまし たああうるさい なあ眠れないと私を大きなあびをしてごの 中にすっぽりと体をうめまし たその時 突然襖が開く音がしたのですなんと今日の 英雄がよろめきながら入ってくるではあり ません かこたつの向こうに寝そべっている私には 気がつかず背を向けて壁の前に崩れ落ち まし た体が揺れていて苦しそうでし たポケットから写真のようなものを 取り出してじっと見つめていましたが一瞬 青年の息遣いがピタっと止まりにシーンと なったと思うと [音楽] へと笛のような音がしまし た青年は頭を壁にぶつけて苦しそうにあい でいまし た息を止めてその情景を見ていた私ももう 耐えられなくなりましたは苦しいと 体を起こした時青年をはっと振り返り慌て て金ボタを閉め正座しまし たしばらくし て どうぞお元気でいて くださいと優しい声が聞こえまし た青年は立ち上がると自分の歩みを 一歩一歩確かめるように ゆっくりと宴会場へ戻っていきまし た春には珍しいボタ行きがすごい勢いで 降り始めまし た良い顔が回りました少し頭を冷やしてき ますと青年はゆらゆらと歩いてきまし た靴で潰された処女域が義姉義姉と心細い 音を立て青年は当てもなく歩き続けるの でした [音楽]
12:59
Speaker A
あの夜のことでしたけたたましい半鐘の音 が雪の下でぐっすり眠りこけていた村を 一斉に目覚めさせました炭を流したような 空に真っ赤な火柱が立っていましたそこは 村外れに住んでいるちょっと気の触れた美 の家でし たその翌日村の人たちが噂をしていました あのわか特大さんが夕べみに引っ込まれて あの火事で死にさったげなよあの子こたつ でわさして沖ん中に座布団でも突っ込んだ とやろかそうかもしれんばかわいそうか 言葉した ね西さんも立派か飛行機で飛ぶ分には かっこよかばっておもちゃのごたる 赤トンボでよろよろ飛んでいくとあかし かわろ のいくら国のため言うても命は押しかけの なかなかできるこっちゃなか よそいで赤とんぼは海すれすれにテク飛行 のできるけレーダーにも引っかからんで 沖縄で跡はあげとるちゅうじゃなか ね羽がメタルじゃのって布字 やろ玉の当たっても突き抜けて穴は開けた まま突っ込むとげな よ羽に穴を開けたまま 突っ込む赤トンボが成績ばあげ とる赤トボが羽が痛い痛いと言ってるのに 誰れも聞こえないの か私は耳を塞ぎました [音楽] 放課後長の子がほら浦山の防後の裏にさ 大きか桃のきは見つけたとよ取りに行こう かと私に囁きまし た泥棒は男の子2人と私の3 人桃どこにあったあそこにあっとさき たとはドキの 桜同じ 学校の庭に 咲く咲た花 ならチルの若が見事散り
16:23
Speaker A
ましょう国の ためと歌いながら坂道を登り男の子が望遠 鏡で偵察の真似をして異常なしと言うと私 がスルスルと気に登り売れている桃を ゆっくりと下に投げ ます5個ずつ分けます と秘密っぽい笑を浮かべながらそれぞれの 家事に向かい ます私は1個桃を取り出してガリっと かぶりつきました蜂蜜のような甘い香りが して手がベタベタになりまし た小川で手を洗っています と鉄常毛の向こうから兵太さんが私を見て 微笑んでいます ああの宴会の時の兵隊さんと同じ軍服 そして金 ボタン私は突然その人に桃をあげたいと 思い声をかけてしまいまし た桃食べます かそしてもう私の足は膝まで水に使ってい まし た兵太さんは驚いて鉄井もの間から手を 差し伸べ私を土手の上に引き上げてくれ ました あなたは飛行機のりさんでしょ赤トボに 乗ってるんです か青年は曖昧にとおなきましたあのこの桃 美味しいです食べて くださいそんな情景をどこから見ていたの か佐々木城君が近づいてきまし たそしてああれい子ちゃん兵隊さんに 差し入れかいちょうどいいや今日は兵隊 さんの学校を見学させてあげるよと言って ほら内緒だよ近道と鉄井もをグイっと開き ましたそして小山君見学が住んだられい子 ちゃんを僕の事務所に連れてきなさいと 言うとじゃあ後でねと言ってしまいました では弊社を見学しましょうと小山さんは 真面目な顔でいい先に立って歩きます長い 渡り廊下でつがれた生徒の宿舎や食堂を
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Speaker A
突っ切ると広い運動場に出ましたその 向こうに3つの格納光があり隙間から 見えるカにに赤とぼは23期止まってい ますこんな近から見たのは初めてなので胸 がドキドキしてきましたあそこが専門の 学科を勉強する教室ですここではもちろん 航空技術や理論を勉強するのですが数学 国語歴史それ以外にもたくさん学科があり ますよ頭も音楽もあり ます子犬のように青年についていく私に 兵隊さんたちがお女のお客さんかいと手を 振ったり経れしたりし ます小山さんはちょっと出れてあそろそろ 上官のところに戻りましょうと足を早め ます私は佐々木上官にお礼を言いそして すかさずあの赤とんぼもっと近くで見たい んですがあダメですかああそうそう お母さんが言ってたよレイ子はお天場で パイロットになりたかって言うとですよっ てでも女は乗せない戦闘機でしょと上官を 冷やかしました上官はそうだよし今日は 特別だ女を乗せよう え本当ですか何かドキンドキンとしまし た小山さんが貸してくれた眼鏡は大きすぎ ました がなんとか収まり私はパイロットになるん です小山さんは私をベルトで括り付けると と笑いながら経し私も笑いながら経を返し まし た小山さんが前の席から合図すると2人の 装備兵が勢いよくプロペラを押し ます赤とんぼが唸り声をあげブルブルっと 身を振りふわせましたああこの くすぐったい音 ゆるゆると滑っていた機体が私の体を抱い てふわーっと浮きましたあ飛ん [音楽] だ私は生つばを飲み込みました彼で風で 巻き上がった髪がほっぺたを打ちます スカートが風に上げられ白いパンツが
22:29
Speaker A
丸見えだ私は慌てて手で抑えまし [音楽] た飲み込みすぎた風の末で口の中は カラカラ は息ができ ないそれでもだんだん慣れてきました [音楽] 有明会の日型の海がなりのようにどろりと 光っています村も田んぼも学校も作り物の ミニアチュアみたいでし た飛行機のりさんたちはもっともっと高く 飛ぶの だそしてそんなところ から急行化するのだ 風とモーターの声に混じって差別会の夜の あの青年の悲鳴が聞こえたように思えまし たお尻を乱暴に叩きながら赤いプリンスは 着陸しましたはい捕まって よいしょ地上に降り立った私の足の下で 地面がグラグラなみ打っていました ふらついた私に小山さんが笑いながら手を 貸してくれまし た飛行機の着地を待っていった佐々木上官 が女パイロットさん緊張してお腹が空いた だろう早い晩御飯でも食べて帰りなさいと 小山さんに銀飯を作ってあげなさいと言い ました [音楽] アルコールレンジと飯合 アルミのショックに玉川にこう乗っかって いるお盆を運んできた小山さんはまだ誰も いない食堂の端っこに私を座らせまし たしゃがんでガスレンジの火加減を見て いる小山さんの金ボタンが意味ありげに 光りまし たこんなに優しい小山さんも特大さんに なるんだろうかそんな話をしていけないと 大人たちは言う けど私は知り たい小山さんがちょっと飯合の蓋をずらす
25:39
Speaker A
と逃げ出した指から甘い白米の匂いが 立ち込めまし た私を私はそれを胸いっぱいに吸い込み 勇気を出して聞きまし たあのあなたもどこ大3になるんですか あもしそんな命令が出たら怖いです かはあ 長い 沈黙私は公開し始めた時小山さんが口を 開きまし たつい 最近こんな夢を見ましたえ夢意外でした 僕は1人戦闘機の中にいまし た真っ暗な空に人間の顔をした雲が ぶつかってき ますすごい行走で今だ 突っ込めとわめきます突然雲が割れ黒い クジのような敵の航空母感が見えまし た操縦感はそれに向かってすごい勢いで下 へ下へと降りていくの ですそうだ僕はとこたなんだ僕は都行体な ん だ僕の心臓が喉から飛び出すほど高くなり ました息ができません 苦しい 苦しいその時 です遠くからおさんの小歌が聞こえてき まし た ね 年 [音楽] 殺り よ [音楽] 怒 よぼ こ は 良いこ
28:05
Speaker A
だ ねねし なね ねし な ねし な僕はほっとしまし たとことが僕の操縦感はお母さんの小に 合わせて下下へと引っ張られていくの です敵の航空母感がせり上がってきました 僕は怖くなって お母さんと叫びまし たそして気を失ったよう ですおい小山うされてるぞおい起きろよ 小山目を 覚ませよおい小山と同僚が僕をゆり動かし てやっと目が覚めましたどう夢の話 面白かっ た私は前に頷いてわざと大きな声 で今日はどうもありがとうございましたで ももう遅いから帰り ます私の家には大きなくきが2本あり ます遠くからでも見えますとダロセルを さようと霊のお顔を目がけて駆け出しまし た小山さんが笑いながられい子ちゃんせも あっちと言っ て私の姿が見えなくなるまででいつまでも 弊社の前に立っていました [音楽] 赤とも あ夏日間の木に寝そべった私の体 はまだかかに揺れていまし たさっきの夢を見ているようでし た夕焼の空にまだ赤トボが練習を続けてい ます 今日の赤とんぼの羽はいつもより赤く見え まし た大きな音を立てて飛んでいった赤トボ そのモーターの音がいつもより怒っている ように聞こえました私はその音に負けない
31:21
Speaker A
ように [音楽] お母さん とけでみました [音楽] あの日は異常に暑い日でございまし た庭の油も元気なく声を潜めて泣いており まし た少しは風通しの良いお座敷の真ん中に 寝転がっていますと母がれこ朝から ゴロゴロしらんでは畑行ってトマトでも 取ってきさい トマトもうなっとらんよ青とのちょっと あるだけよ とのろのろ起き上がったその時でした 大きな爆発音がして家が揺れましたそして 私は畳の上にぶっ倒れまし た2に目を向けますと抜けるようだった 青い空がみるみるうちにカレ派色に染まっ ていくのです です庭に集まってきた村の人たちが騒ぎ 始めました村長さん爆弾はどこに落ちたと ですか日も煙も見えんけちょんわからん ほらあっちの倉県長崎方面じゃなかとさば て長崎からに茶音の近かった場すぐそこで 破裂したごだった もしかして4日前に広島に落ちた爆弾と 同じじゃなかろうかねと父が言うとみんな は動揺しまし た真っ昼間というのにすくなり空気が重く 息苦しくなってきまし た騒いでいる私たちの上に大きな板切れが ゆっくりと ってきまし たそれ は消し済みになった長崎室の店の看板でし た はあやっぱし長崎 ば火炎とかところもあっち間にば乗ってき てはあ恐ろしか
34:24
Speaker A
とみんな はどうよしていまし た広島はあ中間にひだるになって町の溶け たちじゃなか ね生き残った人間の方が少なかもしれんと いうじゃなかこりゃただの爆弾じゃなかば おとるしか ねえ薄汚い肺が音もなく騒いでいる私たち の上に降ってまりました 私は型の上に落ちた肺を振り落とすとし ましたが汗でへばりついた肺は広がって いくばかりでし た 1945年8月9日マヒルの出来事でした [音楽] 居駅には長崎の被爆者が続々と列車で 運び込まれていると聞きまし た中学生の兄は学員でゲートルを巻き伊を 方にかけて出かけまし た2人の姉も看護隊として動員されてき まし た小さい私は家に1人残されましたが耳に した広島長崎に落とされた爆弾それは どんなものか見たいと思いこっそり家を 抜き出しまし た中学校の校舎の皇帝に駆り出された看護 隊の人が忙しく動き回っておりまし たけ開け放された大きな体感いっぱいに 焼き魚のような黒い塊りが並んでいまし たそれは8月の太陽が照りつける運動場 まではみ出していてうめき声をあげてい まし たそして 動かなくなった人がリアカや戸に乗せられ ついついとどこかに運ばれていきまし た私の背中に寒気が走り震が来てきまし た私はよろめきながらそこを離れました 田んぼの風道に血のような赤い悲願花が先 起っていたのを覚えています ます夕方になって2人の姉がひどい顔で
37:36
Speaker A
帰ってきまし た2人の白いブラスは血と汗にまみれてき たなく臭くなっておりまし たひどかとよ焼けたられた人たちが熱かべ に寝られて水を水をって うのいていたかいたかってもう地獄やった よそして2人は口を 押さえ風呂場へかき込みまし [音楽] た私は母にあのね私町の学校まで行って見 てきたとよえいつ行ったとね子供は見たら いかんと言うたでしょうが聞いとらんと ね そして死んでいく人も残された人もみんな かわいそう かこの戦争いつまで続くてやろかと片とし ました母は品変と大東戦争 の2つの戦争をくり抜きてきた人です かわいそうかというため息には小さい私に もよく分かる実感がこもっていまし た夏間の木の上で待っていても今日も赤 トボは来ませんでし たその代わりにピカピカの銀行を広げてB 29の群が勢いよ 飛んでいきまし た父がラジオを演歌へ運んできまし たラジオを囲むように縁側と芝生の上に 座り込んだ村の人たちは村長さん何事です かと心配そうでし た天皇陛下が大事な直後を読まれるそうや みんな落ち着いていかんばいかんと父が 言いましたラジオからひどい雑音が 立ち父が必死にラジオラジオのつまみを 回して調整してい ます君がが流れるとみんな起立して頭を 垂れました 雑音の間を塗って顔遅くかん高い音が 聞こえ始めましたあまり聞いたことのない 不思議な声でし たガガとまた大きな雑音が立ち言葉が
40:47
Speaker A
分からなくなってしまいました父は怒った 顔で正面を睨んでい ます君がが再び流れ軽減そうな顔で 立ち上がった人たちが騒ぎ始めました天皇 さんがなんていさったとですか天皇さんの 本当の声やったとねよ聞こえへんやっ た耐えがきば絶え忍び方きば忍びやって ほんなら日本は負けたちゅうことかさげん ことななんかの間違いや ずっと怖い顔 で座っていた父が口を開きまし たこれ以よ戦争は続けるとますます民の 苦しみが増えるばっかりやけと天皇陛下は 自ら幸福を決められたんよと父の言葉が 終わるのも待たずみんな花をすり始めまし た 1945年8月15日 正午日本の幸福を国民に伝える天皇陛下の 玉音放送で第2次世界大戦は集結したの ですB29も赤トボも飛ばず村は 妙に静まり返っておりました [音楽] れい子良子ちゃんが来たよと母の声へ私は 玄界へ走りました疲れはてた清おじさんの そばにいこの良子がぼんやりと立ちすくん でていましたでも2人だけおばさんと テルコお姉ちゃんはい ない やっぱり両子のそばに走り寄って手を取り ましたその手は包帯の下で小さくて 痛々しく溶けそうでし た いや大変やったなま上がれよと父が先に 立ってみんながぞろぞろと後に続き ます疲れはて人相の変わってしまった清 おじさんのシャツもズボも汗と誇りで 煮詰まっていまし た汚れを 落とし父の浴衣を着たおじさんは長崎の こと家族のことなどとみんなの質問攻めに
44:24
Speaker A
あっていました そんな大人たちを 残し私と両子は子供部屋へ行きまし たりょこ ちゃん爆弾落ちた時りょこちゃんどこに おった とうん夏休みでも学校に行く日やったばっ てなんやきとのってぐずぐずしとった とそしたらピカ と光って大きく音のしてうんなんも分から んようになった と気のついたらね家の下敷きになっとった と よ恐ろしかっ たお父さんお母さんて何度も読んだばって 誰れも助けに来てくれんかっ たもうここうめられて死ぬんやと思った よそれで上の方にねちょっと光の見えたけ ガラクタをしけてはい上がっていった とやっと外に出れたかって火傷すること 暑かった庭になんもなかったという燃えて しまうとったと お母さんは ね井戸端まで飛ばされ て死んどった とお父さんが夕方浜の町の銀光から帰って き てお母さんの顔の血吹いてやっ て燃えトラン板の上に寝たという 朝になっ てお父さんはお姉ちゃんは探しに裏の工場 まで行ったばって工場はだれも近寄れん ごとひどかったげな鉄まで解けとったあげ な さその 後清おじさんは頻繁に裏に戻り後始末を やっているようでしたただテルコ姉ちゃん の遺体も遺品も見つからなかったと聞くと り はお姉ちゃん溶けたと
47:12
Speaker A
よと口をかく結びました [音楽] その日も私はいつもの習慣で大きな声で歌 を歌いながら家に帰りましたあお 帰りさっきあんたのお友達の小山さん ちゅう人が尋ねてにさったよえ弊社の小山 さんが母が生殺を話し始めましたはれい子 のお友達で小山さんですかはあえ妖精書 でしょうかはい佐々木場官に言われれい子 ちゃんに弊をを見学させたり赤トに乗っ たりしまし たその時れい子ちゃんが村で1番大きい楠 のきのある家といったのを思い出してこう して訪ねてまいりました ああそうでした かれい子はまだ学校から帰っとらんとです よそれでご要件は何でしょう かはいえ終戦で上院聖書が解散になりまし た同僚たちともバラバラになり私も四国の 家に帰りたいんですがこんな軍服を着た ままですとアメリカ兵に殺されるとどかさ れています捨てるようなものでもいいです から何か私服をいただけないかと思って そいでねお兄ちゃんの解禁殺と帽子場ねと 生殺をを話す母の声がだんだん遠くなって いきますれい子弊社に行ったらいかん戻っ て きさいと叫んでいる母の声を後ろに私は もう弊社をめがけて駆け出していまし た母は小山さんが捨ててくださいと言って おいた軍服を丸めて深いため息をつきまし た [音楽] 弊社は人影もなく不に静まり返っていまし た板はめくられ窓ガラスは叩き割られ 投げ捨てられた日曜品が散らばっていて足 の踏み場もありませ ん切り刻まれた布団から綿がはみ出してい まし た何かこの弊社の中でパニックが起こった
50:45
Speaker A
に違いありませ ん私は怖くなって逃げ出しまし た小川を一気に飛び越えまし た島原半島を回ってで気がきまし [音楽] た小山さんは今の記者に乗って無事に四国 のうへ帰れるん だ弊社なぞに行かず停車場へ行けばよかっ たん だ私は後悔しまし た小山さんと赤とんぼに乗ったあの日の 思い出が蘇り 切なくなりまし たとぼとぼと家父に着きながらふと柿の校 の方へ目をやりますと角のこの裏から黒い 煙が立ち上っているではありません かなん だろう私は角のを目がけてまた走り出し ましたパシパシと弾ける音がして臭い重油 の匂いがが私の花をつきました あ私の赤いプリンスが真っ黒な煙の中で体 を痙攣させてい ます焼き殺されてい ます ひどいあちこちに赤トンボの枠組が黒い骨 になって重なっています誰がこんなひどい ことをさせたのだ 無償に悲しくそして腹が立ちました今日見 たどれもこれもが私の頭の中で煮えたって いました [音楽] 毎日暑い日が続きまし た両子ちゃんのお父さんは見舞に行くけは ししさと母の家に町へ行くとと私たちは 飛び起きました子供には刺激がすぎると 連れて行ってくれなかったのでお見舞いは その日が初めてでし たイ駅で記者を降り本名側沿いを歩いてき ますと上院妖精書とそっくりのそっけない バラックが見えてきましたそれが陸軍病院
53:45
Speaker A
でし た母の後について病院の中に入りますと ぐるぐる巻いた包帯で顔が見えない人や ガーゼををいっぱい張った手足を投げ出し そのまま動かない人そしてきつそうに うめえている人たちがびしりと寝かされて いまし た花をつくクレゾールの匂いに混じって暑 さで群れた八海汗の匂いが立ち込め吐き気 がしそうでし た お父さんと変わりはてたおじさんに おどおど近づいた両子の手を取って はあ元気になった ね顔色も良くなっ て良かった良かっ たそう言って差し伸べた清おじさんの細い 腕に見たこともない黒い反転がたくさん 浮き出していました 母は私たちにほら2人 ともお外で待っときなさいと言いまし たそしてお兄さん りちゃんのことは心配しさんでうかですよ ずっと見とります けどという母の声が耳に入り変な予感がし まし た雑その上に座れこんでいた旅行 が暑 か今日は一応風の中 ねと私を上げました [音楽] お見舞 から数日経った午後でし た硬い表情で座っていた母がこっち金 さと旅呼びまし た 今朝お父さんが死に去っ たやっぱし持ちしらんやっ たきつかわって光な ほらせ一ぱい
56:54
Speaker A
なしとり抱きめまし たびは母の首にしがみついて鳴き声をあげ まし たたった1人残っていたお父さんをなくし て両子は本当に1人ぼっちになってしまっ たの ですその頃 からこの新型爆弾に焼かれた後には草も木 も なという噂が広まっていったの ですほんなら生き残った人間はどうなる と子供の耳を怖いことでした [音楽] 私私は良子の寂しさを紛らわすために いろんな遊びを集めしまし た穴の中遊びはその1つ です庭の奥に日当たりのちょっと悪い湿っ た場所があってそこの土はちょっと 柔らかかったのです そこにお弁当箱くらいの深い穴を掘って 削ぎ取ってきた緑のコケをぐるっと 貼り付けますそしてたっぷりの水をやり ますひんやりとした穴の中に池にしてきた 昆虫や花を入れ ますガラスの破片でしっかりと蓋をしその 上を枯で追い尽くしますとそこに秘密の穴 があること誰も気がつきませ ん学校が終わると私たちは真っ先にそこへ 行き ますそしてカハの 咲中を見ますと昨日の花は生き生きとして しれてもいないの です昆虫たちも突然さした光に驚いて うめきまし た穴の中を じっと見ていた両子 があの ねもっとさ大きく穴掘ってお父さん お母さんお姉ちゃんば入れたら小言して 毎日
59:57
Speaker A
ミニコレクトに ねとさらりと言いまし たくき がざわざわと音を立てました [音楽] 上品妖精書が閉鎖された後にアメリカ軍が 軍用者を連ねて駐屯してきまし た水陸両用者のキビラがシを噛み砕き巨大 なタイヤが泥を跳ね夜中になってもその合 が止まず 村は壊れそうに揺れていまし た伝統の傘を黒い布でおった茶の間には 家族全員が集まり声を殺し怯えていまし たまだまだ続く場反乱や暴動場抑える威嚇 ちうのは分かるばって加減大人数の軍隊は 狭村に中団させてきて迷惑な話よと父が 吐き出すように言いまし た恐怖で村の人たちが家に閉じこもる日が 続きまし たそれでも時は過ぎていき ます白いヘルメットをかぶったエンピたち はジープに揺られながら賑やかな声を立て て村を巡回し始めました お百姓さんたちは目をせながらも田んぼへ 戻り子供たちも学校へ少しずつ日常が戻っ てき始めたの です通い慣れた道見慣れた 弊社でもそれはすっかり変わり何か新しい ことが始まるような予感がしたものです [音楽] 学校の帰り道私とはわさみたいに背中を 曲げて歩いていまし た母に燃えそうなものは何でもいいから 拾ってきなさいと言われていたの です道には今日小さな枝も落ちてなく私は もううんざりしまし たふと見ますと弊社の鉄WHもが緩んで 大きな悔いが抜けかかっています私はと ばかり川を渡りその悔いを引っこ抜きまし たそしておどおどしてる両子に手伝わせて
63:35
Speaker A
その悔を持って家へ帰りまし た母がその立派な悔を受け取り ながらどっから取ってきたとねと聞きまし たあ弊社のね鉄井もうからよと言うと ピシッと母の 平手が飛びましたあんたという人はもうお 天場もいい加減に審査今にアメリカさんに 殺されてもよかっと ねでもその夜は久しぶりにたっぷりのお 風呂がき みんな家中のものがくつろいでいまし た風呂上がり [音楽] 私と両子は兄弟の前で髪を解き天下粉を 働いて白の口紅をちょっとつけてみまし たおしゃれな姉たちの真似をして ふざけあっていましたあらお嬢様おめかし してどこへお出かけですかどなたかお待ち でしょう [音楽] かいつものように両子の弾んだ声が帰って きません 突然喉を引き裂くような悲鳴が上がりまし た驚いて振り返りますと両子が目を見開き 泣き叫んでい ます前髪がごっそりと抜け落ちて地肌が むき出しになっていまし た白い天下粉をまだにつけた白い 顔鏡の中の自分がお化けだと知った旅子は 息が止まるほど悲鳴をあげ続けまし た黒髪をざっくりと食べた告の串 が両子の手からぽとりと滑り落ちまし たその日から両子の神はまたに全部 抜け落ちてとうとう丸坊主になってしまっ たのです [音楽] [音楽] [音楽] いつも通るおは新中軍の捨てた排泄物で どりと悪臭を放っていまし
66:36
Speaker A
た川魚も詩もそのうんこの下に生き埋めに なってしまったの です私は鼻をつまみ息を止めて走り抜け まし た見慣れた弊社 そこにはアメリカ軍の軍用者が押し合い へし合い滑走路を尽くしてい ますこの弊社で遊んだあの日空を飛んだ あの 日優れたパイロットになって国を守ると 必死に勉強をしていたあの凛々しい若者 たち ああ赤トボも若者たちも幻のように消えて しまっ たとぼとぼと家に帰りますとれい子 お姉ちゃんどっかと両子のかん高い声がし まし た父のもう1人の兄直たおじさんが迎えに 来て 別れる日が近づいていることをりはうう気 がついているようでした [音楽] 遠町からやってきた直たおじさんに母が 訴えていまし た家族7人食べんばいかんとに役所さんも もうぶつぶつ交換もしてくれんし配給も なかしここは米所やっけん食料も困らん思 生れとたですか ね確かに母の方はこけていまし た話合いの内容は上両行引き取ることでし たそれを言い渡された時私は激しく抵抗し まし た私の分を2人で分けて食べるけ何もいら んけんり置いといてりも生きとな お姉ちゃんと一緒にここに いると泣き ます1ヶ月後には別れがき ます私は旅に戦争の終わったばっかりやけ ね仕方なかそうすぐ良くなる よそしたら迎えに行くけんねはいゆき
69:52
Speaker A
しようすぐ迎えに来てね とうれた両子の頭に思い出したように何本 かの黒い神が生え始めていまし たなし川のような頭皮を破って生えてきた 神それはなぜか前前のようにくるっと回 回っていったの です姉たちになんでね と聞くと鉄もを解けるごと高熱の爆弾って 言う やろ地肌の下に電気パンをかけたような ことかもしれんよと自信なさそうに言い ます ああまた恐ろしいことを聞いてしまった [音楽] その朝学校の体育館の床は思いっきり冷え ていました冬が近いようです私 はピアノ先生が引くラジオ体操に合わせて 元気よくラジオ体操をしていまし [音楽] たと突然大館の入り口から大きなアメリカ 兵と校長先生がずかずかと入ってきました そして校長先生が困ったような顔でピアノ の先生に何か耳道をしますとがびっくりし て立ち上がりましたアメリカ兵が機嫌よく ハローハローと手をあげピアノをゴロゴロ と入り口へ押していきまし た入り口で待っていた屋根のないトラック にほいと乗せますとそこで待っていたもう 1人のアメリカ兵が嬉しそうにピアノの蓋 を開けポンポンポンと叩きますと 歌い始めまし [音楽] たア然として立ちん坊している私たちを後 にピアノを乗せたトラック は聞き慣れないメロディを乗せて弊社の方 へ行ってしまいまし た今思えば あれは私が初めて聞いたジャズだったの でしょう ね冬になってアメリカ兵は撤退しましたが
73:10
Speaker A
あのピアノは学校に戻ってきませんでした [音楽] [音楽] 直たおじさんがたくさんお見合いを持って きに去ったよ 母の甘い声がしまし たお兄さんよ両子に似合うもんばっかり たくさん揃えてもろうてすんませんねばは イギリス性のこと上品化ですねほらりょこ ちゃん早をみんなに着せてみせんねと母は わざと明るく振る舞って両子は着せ界人形 のよにつったっていまし たとうと朝になりました記者に乗り遅れん ようおはよう親心さ母が私たちをせかせ ます赤と黒のチェックのオーバーコートを 置き赤い帽子を かぶまいたりは西用に人形のように可愛く 見えまし た家獣のものが玄関に旅を 見送り私と両子だけが手をついで外へ出 まし た外 は震えるほど冷えていまし [音楽] た私たちは手を閉できました [音楽] 停車場が見えてきまし た両子の手を離そうとしましたが彼女の指 が針金のように私の手に巻きついてほけ ません手が痛いようでした やっと指を解きほらこっから道はまっすぐ よずっと見とるけん ねおじさんがほら記が来るよ急ぎなさいと 両子の手を取ると引きずるように歩き始め まし たそして両子をフロックコートの袖の下に 引き入れましたの で頭 も体も見えなく なり小走についていく良子な小さな足だけ
76:36
Speaker A
が見え隠れしまし [音楽] た黒い煙を吐きながらキがやってきました さあ行くぞと言んばかりに大きな鬼を 上げ鉄のお腹の中に2人を吸い込んで しまいまし [音楽] た とうとう吹雪の向こう に記者が消えてしまいまし たずっと立って いる私の上に雪が 積もり溶けた雪 が私のを 冷たく流れていきました [音楽] [拍手] ます ありがとう [拍手]
Topics:赤とんぼ戦後長崎県小野島パイロット訓練1945年戦争記録少女の視点戦争体験歴史ドキュメンタリー

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