Speaker A
[拍手] [音楽] 皆様、こんにちは。私は赤とんぼ、1945年稽古の日記という本を書きました、レイ子クルックでございます。私は有明会の日型の海のすぐ近くにありました小さな小野島という町で生まれて育ちました。これから皆様にお話しするドラマは、船中戦後のちょうど1年間に起きたお話でございますから、それからもう78年も経っております。それでこのお話を覚えていらっしゃる方は本当にもう少なくなりました。その時私は10歳でございました。その少女の内部な目で見たこと聞いたことを、今日は皆様にお話ししたいと思います。そして今日は鬼会の席にたくさんの若い方が見えていらっしゃいます。私はこの物語をいつも若い皆様に聞いていただきたいと思っておりましたので、今日はとっても嬉しくございます。これは話ではございますが、こういうことはまた皆様を巻き込んで今起こり得る話でございます。どうぞ最後まで耳をおかしください。[拍手] ませOG [音楽] ブルブルブルブルブルブルブルブルブル。あ、赤とんぼが来た。教室の窓ガラスがピリピリと鳴いて、私の胸もヒリヒリと鳴きました。あ、今日の赤とんぼ、手でつめそうに近い。飛行機のりさんの顔が見えた。手を振った。雲一つない真っ青な空に舞う私の赤とんぼ、美しい。私は教室の窓から目を乗り出して赤とんぼのパレードに夢中でした。れい子さん、外を見るのはやめなさいとさっきから言ってるでしょうが、と先生が大きな声を出し、同級生がクスクスと笑ったので私は気がつきました。学校の運動場を横切ってすぐ前が小駅の停車場、その向こうにだだっ広い平屋が広がっています。私の村はその真ん中あたりにありました。日型の海をまたぎますと夕雅を引くただ島原半島に青くかく雲然だけがあります。ここは江戸時代から干拓が始まって、それは延々と続き、長崎県で一番広い国創事態でした。そこにパイロットの訓練所を長崎航空上院聖書ができたのです。そこには白けたバラックの兵舎がずらりとなり、その奥まったところに3つの格納庫があって、いつもその周りに23機の赤とんぼが止まっていました。三風系な兵舎に赤とんぼの赤い色が点々とつくと、なんとなく華やいで見えたものです。学校の行き帰り、私はその風景を見るのが大好きでした。[音楽] 私の家の日本庭園には似合わない大きな夏感の木が一本ありました。曲がりくねった枝のくぼみに私のお尻がすっぽりと入り、その特等席に寝転んで足をブラブラさせていますと、赤とんぼと一緒に空を飛んでいるような気になりました。今日も空のパフォーマンスに夢中の私に佐々木上官が家の中に入っていくのが見えました。常のせに父親が正座しています。その前に一振りの日本刀がよく語っていました。たかねてから妖精城の佐々木城館にねだられていた美前小船を、今日父はとうとう彼に譲る決心をしたようでした。佐々木上官が物々しく、「今日ここに魂武の魂をいただき、心置きなく出陣いたします」と興奮で上気した顔で挨拶し、母にも近日中に出世するパイロットの差別会をしていただきたいと深く頭を下げました。そして海軍式経礼をしますと、一刻も惜しいと言わんばかりに飛ぶように去っていきました。その後ろ姿を見ている父に母が「あんたなん波考えとんさったですかな。もかほの刀で佐々木さんにあげんでもよかでしょうに。せかしか村のことは考えれば軍とはちゃんと首感がいかんと」と母を叱った父の顔が私にはなんだかちょっと寂しそうに見えました。パイロットの差別会の日がやってきました。台所で村の女たちが宴会の料理を手伝っていました。「今日の飛行機のりさんはね、18時になさったばっかりのよ。男げないよえ。あんた誰にそういうこと聞いたと?」妖精所の事務員さんからよ。「あんね、特攻の訓練場受けさってあげなよ。あんたそういうこと言うたらいかんよ。」今日の英雄、ういういしい青年兵が日の丸の八巻を閉めて常のせに座っていましたのに。りつれてちゃん連れて行くのはやけれど女は乗せない。戦闘に赤い長板を着て女に化けたパイロットを引きずりながら女は乗せない。戦闘と大ふざけ酒を運ぶ母ちゃんたちの足音もかき消えるほどの騒ぎでした。佐々木上官が小声で「あつを酔いつぶして担いで帰れ」とさやき、同僚たちがおめでとうおめでとうと両脇から酒を飲ませて酔わせていました。「ああうるさいなあ眠れない」と私を大きなあびをしてごの中にすっぽりと体を埋めました。その時、突然襖が開く音がしたのです。なんと今日の英雄がよろめきながら入ってくるではありませんか。こたつの向こうに寝そべっている私には気がつかず、背を向けて壁の前に崩れ落ちました。体が揺れていて苦しそうでした。ポケットから写真のようなものを取り出してじっと見つめていましたが、一瞬青年の息遣いがピタっと止まり、にシーンとなったと思うと。[音楽] へと笛のような音がしました。青年は頭を壁にぶつけて苦しそうにあえいでいました。息を止めてその情景を見ていた私ももう耐えられなくなりました。「は苦しい」と体を起こした時、青年ははっと振り返り慌てて金ボタンを閉め正座しました。しばらくして「どうぞお元気でいてください」と優しい声が聞こえました。青年は立ち上がると自分の歩みを一歩一歩確かめるようにゆっくりと宴会場へ戻っていきました。春には珍しいぼた行きがすごい勢いで降り始めました。良い顔が回りました。「少し頭を冷やしてきます」と青年はゆらゆらと歩いてきました。靴で潰された処女域が義姉義姉と心細い音を立て、青年は当てもなく歩き続けるのでした。[音楽] あの夜のことでした。けたたましい半鐘の音が雪の下でぐっすり眠りこけていた村を一斉に目覚めさせました。炭を流したような空に真っ赤な火柱が立っていました。そこは村外れに住んでいるちょっと気の触れた美の家でした。その翌日、村の人たちが噂をしていました。「あの若特大さんが夕べみに引っ込まれて、あの火事で死にさったげなよ。あの子こたつでわさして沖ん中に座布団でも突っ込んだとやろか」「そうかもしれんば、かわいそうか」「言葉したね。西さんも立派か。飛行機で飛ぶ分にはかっこよかばって、おもちゃのごたる赤とんぼでよろよろ飛んでいくとあかしかわろの。いくら国のため言うても命は押しかけのなかなかできるこっちゃなか。よそいで赤とんぼは海すれすれにテク飛行のできるけ、レーダーにも引っかからんで沖縄で跡はあげとるちゅうじゃなか。ね羽がメタルじゃのって布字やろ。玉の当たっても突き抜けて穴は開けたまま突っ込むとげな。よ羽に穴を開けたまま突っ込む赤とんぼが成績ばあげとる。赤とんぼが羽が痛い痛いと言ってるのに誰れも聞こえないのか。」私は耳を塞ぎました。[音楽] 放課後、長の子が「ほら浦山の防後の裏にさ、大きか桃の木は見つけたとよ。取りに行こうか」と私に囁きました。泥棒は男の子2人と私の3人。桃どこにあった?「あそこにあっと咲いたとはドキの桜。同じ学校の庭に咲く咲いた花ならチルの若が見事散りましょう。国のため」と歌いながら坂道を登り、男の子が望遠鏡で偵察の真似をして「異常なし」と言うと、私がスルスルと気に登り、売れている桃をゆっくりと下に投げます。5個ずつ分けますと秘密っぽい笑みを浮かべながらそれぞれの家事に向かいます。私は1個桃を取り出してガリっとかぶりつきました。蜂蜜のような甘い香りがして手がベタベタになりました。小川で手を洗っていますと、鉄常毛の向こうから兵太さんが私を見て微笑んでいます。ああ、あの宴会の時の兵隊さんと同じ軍服、そして金ボタン。私は突然その人に桃をあげたいと思い声をかけてしまいました。「桃食べますか?」そしてもう私の足は膝まで水に浸かっていました。兵太さんは驚いて鉄井もの間から手を差し伸べ、私を土手の上に引き上げてくれました。「あなたは飛行機のりさんでしょ。赤とんぼに乗ってるんですか?」青年は曖昧に答えました。「あの、この桃美味しいです。食べてください。」そんな情景をどこから見ていたのか佐々木城君が近づいてきました。そして「ああ、れい子ちゃん、兵隊さんに差し入れか。ちょうどいいや。今日は兵隊さんの学校を見学させてあげるよ」と言って、「ほら、内緒だよ。近道」と鉄井もをグイっと開きました。そして「小山君、見学が済んだられい子ちゃんを僕の事務所に連れてきなさい」と言うと、「じゃあ後でね」と言ってしまいました。「では弊社を見学しましょう」と小山さんは真面目な顔で先に立って歩きます。長い渡り廊下でつながれた生徒の宿舎や食堂を突っ切ると広い運動場に出ました。その向こうに3つの格納庫があり、隙間から見えるカにに赤とんぼは23機止まっています。こんな近くから見たのは初めてなので胸がドキドキしてきました。「あそこが専門の学科を勉強する教室です。ここではもちろん航空技術や理論を勉強するのですが、数学、国語、歴史、それ以外にもたくさん学科がありますよ。頭も音楽もあります。」子犬のように青年についていく私に兵隊さんたちがお女のお客さんかいと手を振ったり経礼したりします。小山さんはちょっと出て、「あ、そろそろ上官のところに戻りましょう」と足を早めます。私は佐々木上官にお礼を言い、そしてすかさず「あの赤とんぼもっと近くで見たいんですが、あ、ダメですか?」と聞くと、「ああ、そうそう、お母さんが言ってたよ。れい子はお天場でパイロットになりたかって」と言うと、「ですよって。でも女は乗せない戦闘機でしょ」と上官を冷やかしました。上官は「そうだよ。し、今日は特別だ。女を乗せよう」と言いました。「え、本当ですか?」何かドキンドキンとしました。小山さんが貸してくれた眼鏡は大きすぎましたが、なんとか収まり、「私はパイロットになるんです。」小山さんは私をベルトで括り付けると笑いながら経礼し、私も笑いながら経礼を返しました。小山さんが前の席から合図すると2人の装備兵が勢いよくプロペラを押します。赤とんぼが唸り声をあげ、ブルブルっと身を振りふるわせました。ああ、このくすぐったい音。ゆるゆると滑っていた機体が私の体を抱いてふわーっと浮きました。ああ、飛んだ。[音楽] 私は生つばを飲み込みました。風で巻き上がった髪がほっぺたを打ちます。スカートが風に上げられ白いパンツが丸見えだ。私は慌てて手で抑えました。[音楽] 飲み込みすぎた風の末で口の中はカラカラ、息ができない。それでもだんだん慣れてきました。[音楽] 有明会の日型の海がなりのようにどろりと光っています。村も田んぼも学校も作り物のミニチュアみたいでした。飛行機のりさんたちはもっともっと高く飛ぶのだ。そしてそんなところから急行化するのだ。風とモーターの声に混じって差別会の夜のあの青年の悲鳴が聞こえたように思えました。お尻を乱暴に叩きながら赤いプリンスは着陸しました。「はい、捕まって。」よいしょ。地上に降り立った私の足の下で地面がグラグラ波打っていました。ふらついた私に小山さんが笑いながら手を貸してくれました。飛行機の着地を待っていた佐々木上官が「女パイロットさん、緊張してお腹が空いただろう。早い晩御飯でも食べて帰りなさい」と小山さんに「銀飯を作ってあげなさい」と言いました。[音楽] アルコールレンジと飯合。アルミのショックに玉川にこう乗っかっているお盆を運んできた小山さんはまだ誰もいない食堂の端っこに私を座らせました。しゃがんでガスレンジの火加減を見ている小山さんの金ボタンが意味ありげに光りました。こんなに優しい小山さんも特大さんになるんだろうか。そんな話をしてはいけないと大人たちは言うけど、私は知りたい。小山さんがちょっと飯合の蓋をずらすと逃げ出した指から甘い白米の匂いが立ち込めました。私はそれを胸いっぱいに吸い込み、勇気を出して聞きました。「あの、あなたもどこ大3になるんですか?」「あ、もしそんな命令が出たら怖いですか?」はあ、長い沈黙。私は公開し始めた時、小山さんが口を開きました。「つい最近こんな夢を見ました。え、夢意外でした。僕は一人戦闘機の中にいました。真っ暗な空に人間の顔をした雲がぶつかってきます。すごい行走で今だ突っ込めとわめきます。突然雲が割れ黒い











