ゆっくり解説 西洋人が鬼畜だった理由 — Transcript

西洋人の残虐性の起源を食文化や宗教観から解説。米と小麦の違いが文化形成に与えた影響を考察する。

Key Takeaways

  • 食文化の違い(米と小麦)が西洋と日本の文化形成に大きな影響を与えた。
  • キリスト教の宗教観が家畜殺害の精神的抵抗を解消し、残酷な行動を可能にした背景となった。
  • 環境要因が宗教観の形成に影響し、輪廻転生の有無が文化に反映された。
  • 西洋人の残虐性は単なる暴力性ではなく、食糧確保のための文化的・宗教的背景がある。
  • 歴史的な奴隷貿易の残酷さは、人間と動物の線引きを誤った結果とも考えられる。

Summary

  • 西洋人の残虐非道な歴史的行動、特に奴隷貿易の残酷さを紹介。
  • 日本と欧州の食文化の違いを主食の有無から比較し、米文化と欧州の肉中心文化を説明。
  • 米は収穫倍率が高く連作障害が少ないため主食文化が成立しやすい一方、小麦は収穫倍率が低く連作障害が強い。
  • 欧州は食糧不足を補うため家畜飼育に依存し、肉食文化が発展した。
  • 家畜を食べることに対する精神的抵抗を克服するため、キリスト教が人間と動物の明確な線引きを宗教観で構築。
  • キリスト教は輪廻転生を否定し、人間の魂と動物の魂を区別することで家畜殺害の心理的障壁を排除。
  • 宗教観は中東の乾燥地域の環境に適応したものであり、輪廻転生の考え方が生まれにくい背景を説明。
  • この世界観が西洋人の容赦なさや残酷さの一因となっている可能性を示唆。
  • ダーウィンの進化論が西洋社会で受け入れにくい理由も宗教的世界観との対立から説明。
  • 西洋人がアフリカやアメリカの先住民族を動物扱いしたことが奴隷貿易の残酷さに繋がったと指摘。

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00:00
Speaker A
西洋人って鬼畜すぎん?
00:03
Speaker B
いきなりどうした?
00:05
Speaker A
いやさ、世界史を勉強していたんだけど、よくもまあこれだけ残虐非道なことができたものだなと悪い意味で感心しちゃってさ。
00:13
Speaker B
あくまで過去の話だろ?それを言い始めたら西洋人に限らず、歴史上人類は残虐非道なことをしてると思うけど。
00:20
Speaker A
そうだけど……
00:21
Speaker A
例えば、奴隷貿易とかやばいじゃん。
00:24
Speaker A
アフリカ西海岸の現地民に鉄砲を輸出して、現地民に現地民を捕まえさせて、捕まった人を奴隷として買い付けるって、発想がイカれてるわ。
00:34
Speaker A
しかも買い付けた奴隷を船でアメリカに運ぶときに、男女関係なく、丸刈りの全裸にして鎖で繋いで、これほど敷き詰めてるのよ?まるで動物のような扱いじゃない……
00:44
Speaker B
まあ確かに。
00:45
Speaker A
しかも航海中はもっと悲惨だったらしくてさ。排泄物垂れ流しで奴隷船は悪臭が酷かったから、姿が見えなくても、奴隷船が近くにいるってわかったらしいし、死んだ奴隷をポイポイ海に捨てるから、奴隷船の周りには常にサメが群がっていたらしいの。
01:40
Speaker A
こんなことを1500年から1800年までやっていて、合計1240万人のアフリカの人が奴隷船で運ばれてるって。
01:47
Speaker B
確かに鬼畜だよな……
01:49
Speaker A
きりがないから、この辺でやめるけど、容赦のなさというか、躊躇いのなさというか、うまく言えないけど、西洋人は度が過ぎてる気がして。
01:57
Speaker B
まあ言わんとすることは分かるぜ。
01:59
Speaker A
それでふと疑問に思ったのよ……なぜ西洋人ってこんなに容赦ないのかなって。
02:04
Speaker B
そうだなあ。
02:05
Speaker B
なぜって言われると答えに窮するんだけど、よく指摘される理由の一つは"食文化"だな。
02:11
Speaker A
え?食文化?食べてるもんで鬼畜になるってこと?
02:14
Speaker B
そういうわけじゃないけど。
02:16
Speaker A
詳しく頼む。
02:17
Speaker B
仕方ないな。
02:18
Speaker B
というわけで今回は、『西洋人の鬼畜性の起源』について話していくぜ。それでは、ゆっくりしていってね!!
02:36
Speaker B
さて、食文化について見ていくんだけど、分かり易さのために、日本と欧州で比較しながらいこうか。
03:23
Speaker A
了解。
03:24
Speaker B
まずは日本について質問だ。日本の主食は?
03:27
Speaker A
え?簡単な気が……
03:29
Speaker A
そりゃお米でしょ!
03:30
Speaker B
当然だよな。明治維新直前の江戸では、成人男性一人あたり一日3合から5合の米を食べていたそうだ。
03:37
Speaker A
5合はちと食い過ぎでしょ……
03:39
Speaker B
もちろん、現代の日本では、パンや肉もバリバリ食されるから、さすがに1日5合ってわけにはいかないけど、それでも、1日1回以上お米を食べる人は、94.4%とダントツだ。これが主食じゃなければ怖い。
03:53
Speaker A
まあ、お米食べないと落ち着かないみたいなとこあるしね?
03:56
Speaker B
そして、米を食べるために、漬物やら、味噌汁やら、焼き魚やらを食べる。
04:01
Speaker A
うんうん。
04:02
Speaker B
要は、「ごはん(という主食を食べるために)+おかず(という副食を食べる)」というのが日本の食文化だ。だから、「日本人の主食は米だ」ということに異論を唱える人はいないだろう。
04:13
Speaker A
そうね。
04:14
Speaker B
じゃあ次はヨーロッパについてだ。
04:17
Speaker B
欧州の主食は?
04:18
Speaker A
え、パンとかパスタとかでしょ……
05:00
Speaker B
だから……小麦。って思いそうなんだけど……実は違うんだ……
05:05
Speaker A
え?じゃあ何よ?ジャガイモとか?
05:07
Speaker B
それも正解じゃない。
05:09
Speaker A
は?
05:11
Speaker B
欧州に主食は存在しない。
05:12
Speaker A
はい?
05:13
Speaker B
だから、「欧州に主食は存在しない」。
05:14
Speaker A
主食がないとかあるの!?
05:16
Speaker B
あるぜ。主食に該当する単語が英語やドイツ語やフランス語には存在しないからな。だから答えは"沈黙"だ。
05:23
Speaker A
いやいやいや……単語が存在しないと言ってもパンとかパスタとか小麦製品を一番食べるんでしょ?だったら小麦が主食で正解じゃん?
05:31
Speaker B
確かに、イタリアのような小麦(というかパスタ類)を主食級に食べる国も存在する。へえ〜……って、何してんねんイタリア人。お前だけパスタ消費量イカれてるぞ……
05:40
Speaker B
まあまあ、こういうイタリアみたいなケースは例外的なさ。
05:43
Speaker B
欧州の殆どの国では、「小麦と肉が半々」なんんなら「小麦より肉が多い」なんてこともザラで、パンやポテトがミジンコくらいで、肉やチーズやらがアホほど入った、伝統的家庭料理ってやつがどの国にも存在するほどだ。
05:58
Speaker A
確かに肉の比率がおかしい……これだと肉が主食じゃんライオンかよ。
06:42
Speaker B
まあ、さすがに肉が主食ってことはないけど……少なくともこの比率から言えるのは、欧州には「小麦(=主食)+肉(=副食)」みたいな主食文化は、ない、ということだ。
06:54
Speaker A
初耳だわ。ごはん(=主食)+おかず(=副食)ってノリは全世界共通ってワケじゃないのか。
07:00
Speaker B
だぜ。
07:01
Speaker A
ていうか、そんなに肉ばっかり食べて健康は大丈夫なのかしら?
07:04
Speaker B
全然大丈夫じゃないから、アメリカは肥満大国なんだろうな。
07:08
Speaker B
あ……つまり、食文化を日本と欧州で比較したら、日本では主食文化が存在するが、欧州では主食文化が存在しない、という違いがあることになる。
07:18
Speaker B
ここで疑問が生じる。「なぜ、主食文化の有無なしが生まれたのか?」と。
07:23
Speaker A
そうね。
07:30
Speaker B
なぜ、主食文化の有る無しなんて違いが生まれたのか?
07:34
Speaker B
それは、米と小麦には決定的な違いがあったからなんだ。
07:38
Speaker A
ほう?
07:39
Speaker B
その一つ目は「収穫倍率」が違ったことだ。
08:21
Speaker A
収穫倍率ってなぞ?
08:24
Speaker B
収穫倍率ってのは「種1粒を蒔いた時、何粒の収穫が得られるか」を表す指標だ。例えば、種を1粒植えて、収穫が10粒なら、収穫倍率は10倍という感じだ。
08:36
Speaker A
ほうほう。で、収穫倍率がどれくらい違うの?
08:39
Speaker B
まずは米からいくぜ。ここいう米とは、特に断りがない限り水田で栽培する水稲(すいとう)を指すぜ。
08:47
Speaker A
ラジャ。
08:47
Speaker B
さて、米の収穫倍率だけど、奈良時代(8~9世紀)だと、1粒植えると10~20粒程度になったたらしく、更に時代が進み、江戸時代中期(17世紀末~18世紀)以降になると、平均的な収穫量を見込めるとされる中田で1粒植えると、30~40粒程度になったそうだ。
09:03
Speaker A
多いのか少ないのか分かんないけど……
09:06
Speaker B
まあ、比較対象がないと分からないよな?
09:08
Speaker B
というわけで、小麦の収穫倍率をみていこう……
09:11
Speaker B
中世以前(~4世紀)だと、1粒につき1~3粒程度しか実らず、
09:15
Speaker A
うん。
09:16
Speaker B
中世(5世紀末~15世紀半)でも、1粒につき3~4粒程度しか実らず、近世以降(15世紀半~18世紀末)になっても1粒につき、5~6粒程度にしかならなかった。
10:05
Speaker A
え?少なすぎるんだけど……数字のオーダー間違ってない?
10:08
Speaker B
いや……間違ってない。
10:10
Speaker A
だって、中世以前の収穫倍率1.0倍って、収穫したものをそっくりそのまま植え替えるってことよ?
10:16
Speaker B
それで合ってるぜ。
10:17
Speaker A
マジか。じゃあ農業する意味ねえじゃん。
10:20
Speaker B
こんな感じで米と小麦では収穫倍率が全然違ったぜ。
10:29
Speaker A
てか、小麦って今もそんな感じなの?
10:30
Speaker A
ちょっと心配になったんだけど。
10:30
Speaker B
安心してくれる。品種改良のおかげで、現在の小麦の収穫倍率は、15~24倍まで改善している。
10:35
Speaker A
お!やるじゃん!お米と同レベじゃん!
10:37
Speaker B
米をなめるな……品種改良された現代の米の収穫倍率は130倍前後だ。
10:43
Speaker A
130!?お米が強すぎる……パワーバランスおかしいって……
10:47
Speaker B
そしてもう一つよく知られた米と小麦の違いがある。それが「連作障害」の有無だ。
10:52
Speaker A
連作障害って、同一作物を同じ農場で作り続けると生育不良がどうとかで収穫量が落ちてしまうやつね?
10:59
Speaker B
ごめん。一応、連作障害が起きる理由をざっくり説明しておくとな。同一の作物(厳密には同じ科の作物)を作り続けると、特定の成分だけが吸い上げられ、土壌成分が偏って地力が低下したり、特定の作物を好む菌が終結して、病気が発生する可能性が高まるんだ。その結果、収穫量が激減するぜ。これが、連作障害ってやつだ。
11:44
Speaker A
ほうほう。じゃあ米と小麦で連作障害の発生率にどれほど差があるのか?
12:08
Speaker A
そうね。
12:09
Speaker B
まず米から言うと、「水田稲作は連作障害がほぼ無い」。
12:13
Speaker B
日本での実験データによれば、無肥連作の場合、翌年の水稲の収穫量は74.7%となる。
12:23
Speaker A
結構収穫量落ちてる気がしないでもないけど……
12:24
Speaker B
そんなことない。無肥料で74.7%の収穫量を維持できるなら、施肥すれば、翌年も同じ収穫量を得られるってことだからな。だから「米は一般的に連作障害が無い」と言われている。
12:37
Speaker A
おー、それは優秀優秀!
12:38
Speaker B
一方で、麦類はそうはいかない。これも日本での実験データになるけど、無肥連作の場合、翌年の小麦の収穫量は36%まで落ちる。
13:26
Speaker A
え?ちょっと小麦さんポンコツすぎやしませんか?1粒植えても3~4粒にしかならないのに、更に36%まで収穫量が落ちたら終わりじゃん。
13:35
Speaker B
だな。要は「小麦は連作障害が強烈に起こる」ということだ。
13:40
Speaker B
こんな感じで、米は、収穫倍率は高い、連作障害も無い、超特級エリート作物だったぜ。
13:47
Speaker B
だから、米が育つ環境であれば、「お米をスタメンに(=主食)にしよう!」となって当然だ。
13:52
Speaker A
それで、日本で「ごはん+おかず」という主食文化が成立したのね。
13:57
Speaker B
だからか。日本に限らず稲作地帯は、米を主食とする食文化がほぼ例外なく成立しているぜ。
14:03
Speaker B
一方で、小麦は、収穫倍率は低い、連作障害も起こるというピヨピヨうんこ作物だった。当然、そんな作物を取出して「小麦をスタメンに(=主食)にしよう!」なんて発想になるワケがない。
14:17
Speaker B
そのため、麦作地帯の欧州で主食文化が生まれることはなかったぜ。
15:01
Speaker A
お米って身近すぎて凄みとか感じてなかったんだけど、思った以上にすごい作物なのね……なんかごめん……
15:07
Speaker B
この地図を見れば、更に米の凄さが分かるぜ。
15:12
Speaker A
うん……?
15:16
Speaker B
円の内部には42億人の人間が住んでおり、円の外側の全ての地域の人口より多いんだ。これは、米がいかに人を養う力に優れているかを物語ってるぜ。
15:26
Speaker A
米、お前チートすぎん?
15:28
Speaker B
紛れもなくチートだ。
15:29
Speaker A
うん……?ていうか、この話ってちゃんと西洋人の容赦なさに繋がるの?
15:34
Speaker B
うむ。
15:40
Speaker B
米は圧倒的な収穫量を約束してくれた。だから、日本で米は主食の地位を確立できたんだけど、
15:47
Speaker B
一方、小麦は、雀の涙レベルの収穫量しか約束してくれなかった。案の定、欧州では食糧が足りないという問題に直面したぜ。
15:56
Speaker A
あちゃー。
15:57
Speaker B
じゃあどうする?
15:58
Speaker A
我慢?
15:59
Speaker A
は?餓死!なんでやねん……もっと生にしがみつけや……
16:40
Speaker B
食糧が足りないなら、他でカバーするだろ……
16:46
Speaker A
他って何よ?
16:47
Speaker B
それが「家畜を飼育して肉や乳を食糧とすること」畜産だったんだ。
16:50
Speaker B
その証拠に、高校地理でやった欧州の農法って全て家畜絡みだったろ?
16:54
Speaker A
うっ……頭が……
16:57
Speaker B
例えば、二圃式農業、三圃式農業、ノーフォーク農法。
17:04
Speaker A
ノーフォーク農法は家畜いないじゃん。
17:06
Speaker B
ノーフォーク農法以降は、エサさえあれば家畜はどこでも育つのに、わざわざ家畜を農地で育てるの効率悪くね?
17:13
Speaker B
家畜は畜舎に押し込んどいて、農地ではちゃんと作物を育てようぜ?っていうことで、畜舎に家畜を押し込んで飼育するようになったんだ。
17:20
Speaker B
だから家畜も育ててる。
17:22
Speaker A
なるほど。
17:24
Speaker B
そして、現在行われているのが、ノーフォーク農法がなんかすごくなった「混合農業」というやつで、混合農業でも当然家畜を育ててるぜ。
17:32
Speaker B
こんな感じで、「穀物栽培+家畜飼育」を組み合わせることに、西洋人は謎の執念を燃やしてたんだろ?
17:39
Speaker B
それもこれも、小麦がポンコツだったため、生きるために家畜の肉が必須だったせいだ。
18:23
Speaker A
そういうことだったのか……
18:26
Speaker B
ところでさ、
18:27
Speaker A
何?
18:28
Speaker B
いくら必要性に駆られてると言っても、自分の育てた家畜を殺すのって、結構メンタル的にキツそうじゃない?
18:34
Speaker B
犬ほど懐かないにせよ、牛、豚、羊ってのは一応は懐く部類の動物だしさ。
18:39
Speaker A
そういうのって専門の人がやるもんじゃないの?
18:42
Speaker B
いやいや、
18:43
Speaker B
日本の農家がそこいらで米を育ててたように、欧州の農家もそこいらで家畜を育ててたんだ。
18:49
Speaker B
だから農家は普通に自分で捌いてた。
18:51
Speaker B
今はさすがに自分でする人は減ってるだろうけど。
18:54
Speaker A
そうなんだ……
18:56
Speaker A
だったら結構キツイかも……情が湧いちゃうしね……
18:58
Speaker B
だよな?
18:59
Speaker B
しかし、どういうわけか、西洋人にとってはなんでもないらしい。
19:03
Speaker B
経験談だけど、
19:04
Speaker B
以前フランス人に「家畜を殺すのって心傷まない?」と質問したら、真顔でこう帰ってきた。「ホールケーキからカットケーキを切り出す時に、心が痛むのか?」って。
19:14
Speaker A
え?家畜を殺して肉に切り分けるのと、ホールケーキからカットケーキに切り分けるのが、同じだと?
20:00
Speaker B
だぜ。
20:01
Speaker B
よくよく話を聞くと、家畜は最初から食い物って認識だから、別になんとも思わないってことらしいんだ。
20:08
Speaker B
だからか。
20:09
Speaker B
欧州の肉屋に行くと、頭部、四肢、面皮、目玉が、まんで堂々と売られてるし、小説家の竹山道雄が指摘したように、食卓に血だらけの豚の頭が丸々ドーンと並ぶ。
20:23
Speaker A
元の形がはっきりわかる肉料理はキツイって……
20:24
Speaker B
だよね?
20:25
Speaker B
ただ、これも西洋人にしてみればどうということはない。これも全部カットケーキと同じだって認識だからな。
20:31
Speaker B
このように、
20:32
Speaker B
家畜を殺して肉に切り分けることや、元も形が判る部位を食べることはメンタル的に結構キツそうなもんだけど、
20:39
Speaker B
どうやら西洋人にはこのあたりの抵抗が無いんだ。
20:42
Speaker A
サイコパスやん……
20:43
Speaker B
実はそうじゃない。
20:45
Speaker B
このメンタルキツい問題を西洋人がちゃんと解決していただけだ。
20:49
Speaker B
強烈な方法でな。
20:51
Speaker A
強烈な方法?
20:58
Speaker B
その方法とは、
20:59
Speaker A
うん……
20:59
Speaker B
宗教だ。
21:00
Speaker A
ヨーロッパってことはキリスト教?
21:02
Speaker B
そうなる。
21:03
Speaker B
実際に、
21:04
Speaker B
キリスト教の経典である旧約聖書にはこうある。「神は自分の形に似せて人を創造し、神は言われた。生めよ、増えよ、地に満ちよ。地の全ての獣、空の全ての鳥、地に這う全ての物、海の全ての魚は恐れおののいて、貴方がたの支配に服し、全ての生きて動くものは貴方がたの食物となるであろう。」以上、旧約聖書「創世記」9の1.2.3より。
22:07
Speaker B
平たく言えば、「人間は神に似た存在で、他の生物とは格が違うからあらゆる生き物を殺して食べ物にして全然OKです」的なことだな。
22:16
Speaker A
強烈な宗教だなあ。肉を食べている分際で言えたことじゃないけど、食べ物になってくれる動物に対して「感謝」ではなく「支配」って言葉が出てくるんだ……
22:25
Speaker B
日本人的には違和感の塊だよな。
22:28
Speaker A
大きめの錠剤を水なしで飲み込む気分よ。
22:30
Speaker B
でもこれが理にかなっているんだ。
22:33
Speaker B
動物に感謝してたら、動物を大切にすべき、動物を慈しむべきって考えに発展しかねない。そうなってしまえば家畜を殺すことに抵抗感が生まれるだろ?
23:23
Speaker A
まあ確かに。
23:24
Speaker B
だから、日常的に家畜を殺す必要があるなら、抵抗が生まれる隙があってはならない。これほど強烈で極端なぐらいが丁度良いんだ。
23:32
Speaker A
そういうもんか。
23:34
Speaker B
だから、キリスト教は、このあたりの隙が生まれないように、世界観を半端なく作り込んでいるぜ。
23:39
Speaker A
ほう。
23:40
Speaker B
例えば、キリスト教には「輪廻転生」の考えがない。
23:43
Speaker A
輪廻転生って確か……
23:45
Speaker A
現世で悪さして徳を積めなかったら、来世はハエとかウジ虫に生まれ変わるってアレよね?
23:51
Speaker B
そそ。
23:52
Speaker A
で、なんで無いの?
23:54
Speaker B
仮に、死後、輪廻転生して人間が牛や豚に生まれ変わりでもされたらどうだ?「そこの家畜の豚、親友のフランク説」が出てきてしまうぞ。
24:02
Speaker A
そっか。そうなったら家畜を殺すのに抵抗が生まれるわね。
24:06
Speaker B
だから、
24:07
Speaker B
キリスト教に輪廻転生は無く、死後も「人間の魂は人間の魂で有り続ける」という世界観なんだ。
24:13
Speaker A
魂の有る無しでも線引きしてんのね。
24:17
Speaker B
だぜ。
24:19
Speaker B
更に、この世界観は驚くべきことに、ちゃんと現実に即しているんだ。キリスト教では、高尚な人間のみ魂があり、下等な動物に魂なんてない。動物に魂が存在しない以上、人間の魂は動物に転生しようがない、という理屈になってるぜ。
25:09
Speaker A
魂の有る無しでも線引きしてんのね。
25:10
Speaker B
更に、この世界観は驚くべきことに、ちゃんと現実に即しているんだ。
25:14
Speaker A
え?宗教が現実即している?
25:17
Speaker B
例えば、
25:18
Speaker B
温暖湿潤な気候で、人間や動物が死ぬとどうなる?
25:22
Speaker A
そりゃ腐るでしょ。
25:23
Speaker B
腐るってことは、微生物によって死体が分解され養分として土に還るってことだよな?
25:28
Speaker A
細かく言えばそういうことになるのかな?
25:31
Speaker B
んで、養分が補填された土壌に雨が降り注いだら……
25:34
Speaker B
草花が生えてこないか?
25:36
Speaker A
そりゃそうでしょう。
25:37
Speaker B
こっれって「死体があった場所から草花が生えてきた」ってことだけど、見ようによっては「死んだ人が草花に生まれ変わった」って思わないか?
25:45
Speaker A
あ、思う!思う思う!それが輪廻転生という考えに繋がるのね!
25:49
Speaker B
うむ。
25:50
Speaker B
ゆえに、温暖湿潤な場所の宗教には、割と輪廻転生の考え方が見られるんだ。
25:56
Speaker B
現に、
25:57
Speaker B
仏教には輪廻転生の考えがあるけど、
26:00
Speaker B
そんな仏教の生まれたインド北東部は、年最低平均気温=5℃以上/年降水量=2500mm以上の超温暖湿潤な地域だ。
26:08
Speaker A
2500mmって雨ギャンブリじゃん……
26:52
Speaker B
一方、キリスト教はどの地域で生まれた宗教だ?
26:56
Speaker A
中東よね?
26:57
Speaker B
そうだ。
26:58
Speaker B
キリスト教は、地中海に面する中東のイスラエルって所で生まれてるんだけど、
27:03
Speaker B
厳密にはキリスト教はユダヤ教から派生した宗教だから、シナイ半島で誕生した宗教であるとも言える。
27:10
Speaker B
どちらにせよ、衛星画像を御覧の通り、両方とも極めて降水が少ない環境だ。
27:16
Speaker B
実際に雨温図を見ても、年降水量=413mmと極めて少ない。これは仏教が生まれた場所と比べると歴然の差だ。
27:24
Speaker A
へー、こんなに差があるのね。まあ、中東って砂漠だから、当然っちゃ当然か。
27:31
Speaker B
ここで質問だ。
27:32
Speaker B
こうした降水が極めて少ない場所で人間や動物が死んだらどうなる?
27:36
Speaker A
骨だけになるんじゃ……?
27:38
Speaker B
その後は?
27:39
Speaker B
風化して跡形もなく砂になるだけだ。つまり、乾燥の厳しい環境では「人の死んだ場所から草花が生えるなんてことは起こらない」。生命は、生まれ、消える。ただこれだけだ。
28:22
Speaker B
ということは、
28:23
Speaker B
生まれ変わる先がないんだから、死者が別の何かに転生した(=輪廻転生)という発想は生まれづらいだろ?
28:39
Speaker A
言われてみれば……
28:40
Speaker B
従って、観察事実と一致しない輪廻転生なんて考えより、「人間は人間のまま/動物は動物のまま」というのがごくごく普通の思考回路じゃないか?
28:49
Speaker A
うおおおおお!
28:51
Speaker B
こんな感じで、西洋人は、現実と乖離が生まれないよう配慮しながら、人間と動物を完全に線引きするための世界観を創ったぜ。
28:59
Speaker A
ハリーポッター並みに世界観を作り込んでる……何十億人も信者がつくのも納得よ。
29:04
Speaker B
何と比べてんねん。
29:05
Speaker B
そしてそれは、メンタル病まずに家畜を殺し食糧とするという、切迫した課題を解決するためだったんだ。
29:12
Speaker B
だからして、
29:13
Speaker B
「人間が猿から進化した」なんてダーウィンの妄言が受け入れられるはずがない。
29:18
Speaker A
そうよね。人間と動物が元々同じなんてことになれば、キリスト教が綿密に紡いできた世界観が崩壊して、明日の食糧に困ってしまうもんね。
30:07
Speaker B
そうだ。
30:08
Speaker B
こう思えば、当時の欧州でダーウィンの進化論を説くことが命がけだったというのも納得できるし、
30:14
Speaker B
現在のアメリカで進化論を支持する人が全体の半分しかいないのも納得だ。
30:19
Speaker B
神への冒涜は、食糧の危機に、直接繋がっているからな。
30:23
Speaker A
ご飯の恨みは怖いもんね。
30:26
Speaker B
しかしだ。綿密に紡いできた世界観には凄まじい欠陥があった……
30:31
Speaker A
え?
30:32
Speaker B
次いくぜ。
30:40
Speaker A
凄まじい欠陥って……?
30:42
Speaker B
それは、人間と動物を強烈かつ明確に線引きする、という点だ。
30:46
Speaker A
それは家畜を食糧にするために必要なんでしょ?
30:49
Speaker B
もちろんそうだ。だが、結局人間がやることだから、線引きを間違えることだってある。
30:55
Speaker A
間違えるって?
30:56
Speaker B
例えば、「人間を動物側に線引きしてしまう」なんて間違いが……西洋人は、アフリカやアメリカの先住民族を動物側に線引きしたんだ。
31:48
Speaker A
え?冒頭に言ってくれたじゃないか?
31:53
Speaker B
西洋人が行っていた奴隷貿易だけど、買い付けた奴隷を船に敷き詰める様は「まるで動物を扱うようだ」って言ったけど、
32:02
Speaker B
じゃあ逆に聞くけど、
32:03
Speaker B
排泄物垂れ流しの肥溜めみたいな場所で過ごさせて、死なせてしまったら海に放り投げてサメの餌にする。
32:10
Speaker B
これがまさか……「神が自分の形に似せて創った人間」に対する正当な扱いだとでも言うのか?
32:17
Speaker A
ていうか、買い付けた奴隷に、奴隷船会社のロゴや管理番号を焼印で付けてたらしいけど、これって家畜のイヤータグと何が違うんだよ。
32:25
Speaker A
そうね。
32:26
Speaker B
それに……キリスト教圏の人々が異世界の人々を動物側に線引きしていたという明白な証拠がある。
32:32
Speaker A
証拠?動物だと思ってましたって宣言でもしたの?
32:36
Speaker B
そのとおりだ。
32:37
Speaker A
えええええ!
32:38
Speaker B
1537年6月2日、第220代ローマ教皇パウルス3世が「アメリカ大陸の先住民族も真の人間だ」と勅令でわざわざ宣言してるからな。
33:25
Speaker A
じゃあそれまで一体何だと思ってたのよ。
33:31
Speaker B
無論、神でもなくて、人間でもないなら、動物しかあり得ない。
33:35
Speaker B
これはアフリカやアメリカの先住民族に限ったことじゃない。キリスト教圏においては「西洋人だけが人間として扱われた」。
33:42
Speaker A
そういうことか……
33:44
Speaker B
その結果、中国に有害なアヘンを密輸して銀を獲得する、という非人道的な商売をしておきながら、中国政府からダメゼッタイと言われるとブチギレて侵略戦争をおっぱじめたり、コンゴ自由国の現地人を熱帯雨林の奥地からかりたててゴムの栽培を強制させて、割当生産量を守れなかった者は女子子供関係なく手足を切り落として1000万人もの命を奪ったり、鳥やイノシシを狩るノリで、オーストラリアの先住民であるアボリジニを銃で狩りまくって先住民人口を97%も減少させてみたり、と、西洋人は西洋人以外に対して容赦なく残虐非道な行いができてしまったんだ。
34:17
Speaker B
それもこれも、
34:18
Speaker B
小麦だけでは食糧が足りない。
34:20
Speaker B
そのため、家畜を食糧にする必要があった。
34:22
Speaker B
ただ、育てた家畜を手に掛けるのはキツい。
34:24
Speaker B
だから、人間と動物を明確かつ強烈に線引きして、「人間には、動物を支配する権利がある」ということにしよう。
34:30
Speaker B
最初はただそれだけの事だったのかもしれない。
34:33
Speaker B
しかし、西洋世界が異世界と衝突した時、その設定を間違って人間に適用してしまったんだ。
34:39
Speaker A
それで、西洋人は容赦がなかったのか……
34:41
Speaker B
そのとおりだ。
34:42
Speaker B
もちろん、西洋人に責任が無いとは言わない。
34:45
Speaker B
ただ、この作物に原因の一端があることは間違いない。
34:50
Speaker B
覚えておいてくれ。
34:52
Speaker B
史上最悪のド畜生作物。小麦。
34:59
Speaker B
今回の参考文献です。『肉食の思想』は1966年に出版された古い本ですが、未だ生命力を保った名著と名高い本です。
35:05
Speaker B
分量も少なく読みやすいので、ご興味の有るかたは是非手に取って見てください。
35:09
Speaker B
概要欄にリンクを張っておきます。
35:11
Speaker B
ではまた。
Topics:西洋人奴隷貿易食文化主食小麦キリスト教宗教観輪廻転生残虐性

Frequently Asked Questions

What is the primary difference identified between Japanese and European food culture in the video?

The video highlights that Japanese food culture has a clear 'staple food' (rice), which is consumed with side dishes. In contrast, European food culture, according to the video, lacks a single defined staple food, with many countries consuming a significant amount of meat alongside grains like wheat.

What is 'harvest ratio' and how does it differ between rice and wheat according to the transcript?

Harvest ratio is defined as the number of grains harvested from a single seed planted. The transcript states that rice in Japan had a harvest ratio of 10-20 grains in the Nara period, increasing to 30-40 grains by the Edo period, while wheat in Europe had a much lower ratio, ranging from 1-3 grains in the pre-medieval era to 5-6 grains by the early modern period.

What historical practice is cited as an example of the 'brutality' attributed to Westerners in the video?

The transatlantic slave trade is cited as a prime example. The video describes how Westerners exported firearms to Africa, incentivizing local populations to capture others, who were then bought as slaves and transported to America under horrific conditions, leading to the deaths of millions.

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